先日、倶楽部会員の方が、悪い例として本文が逆目の本を作ったと聞き、
うちにある本の中で逆目のものを探してみました。
ご存知のように普通は、縦に紙目が通っているはずですが、
洋書や海外製のノートなんかで逆目のものをちらほら見かけます。
しっかりとナミナミに横ジワができていたりして。
単純に、どっちでも気にしないってことなんでしょうか。
または、紙のロスがもったいないとか…
まさかとは思いますが、
逆目の本はページにしなやかさがなく硬いので、開いた時に平らになるけれど、それを狙っているんだろうか…?
比較的最近のものでも逆目は見かけることがあるので、不思議です…
上中央、保存食の作り方などを紹介している、とても古い本です。このように横にナミナミになっている。ページのしなやかさがない。
上段右、植物図譜。逆目だと、通常の順目と比べて本の劣化が進みやすい気がしますが…どうでしょう。
下段右、植物の写真集。表紙からして横にナミナミが。中身の写真はとっても綺麗ですが。
下段左、サヴォイのカクテルブック。本のページはカードくらいに平らです。装幀と内容はとてもよい。
古くて開き癖がしっかりついてるせいかもしれませんが、このように開くと平らに。
和書にもありました。
切手のエラーじゃないけど、こういう通常とは違った雑なものを見つけるのも
楽しみだったりします。
(柚本)